最近、こんなふうに感じていませんか?
- 同期はどんどん仕事を覚えているのに、自分だけ取り残されている気がする
- 何をするにも緊張して、ミスが怖くて動けない
- 上司や先輩にどう思われているかが気になって仕方がない
- 朝が来るのが怖くて、布団から出られない
もし今、検索で「公務員 仕事できない つらい」と入力してこの記事に辿り着いたなら――あなたは本当に、限界まで頑張ってきたんだと思います。
この記事では、現役公務員の僕「まひろん」が、同じような苦しみを経験してきた立場から、
「なぜ公務員の仕事がつらく感じるのか?」
「どうしたらこの状況を少しでも軽くできるのか?」
を、丁寧にお話ししていきます。
無理に前を向かなくてもいい。
でも、「今のままじゃつらい」という気持ちは、大切にしてあげてほしい。
ここで紹介する考え方や具体的な行動が、あなたのキャリアに光を見出すきっかけになることを願っています。
僕も「限界」を迎えたことがある:2か月間の休職が教えてくれたこと
実は、僕も20年以上の公務員生活の中で、2か月間だけ休職したことがあります。
自分にまったく向いていない業務を続ける中で、「仕事ができない」「つらい」と感じ、ついに心と体が限界を迎えました。
当時は苦渋の決断でしたが、そこからの2か月の休職期間は、自分を取り戻すために必要な、かけがえのない時間でした。
僕が休職を決めたときの状況と心の声
当時の僕は、公務員として17年目。家庭では父親として、職場では中堅として、いつも「ちゃんとしなきゃ」と無意識に自分を追い込んでいました。
- どんなに頑張っても評価されない
- 感情を抑えて周囲に合わせ続ける毎日
- 家庭の責任も背負って気を抜く場所がない
そして、ついにある朝、布団から起き上がれなくなりました。
もう、自分のキャパを超えていたんです。それでも「休むなんて甘え」と思い込んでいた僕にとって、休職の決断は人生で最も勇気のいる行動でした。
「もっと我慢すればなんとかなったんじゃ?」という声もあるかもしれません。
でも、実際に限界を迎えてわかったんです。我慢は美徳じゃない。限界を知って立ち止まることこそ、本当の自己管理だということを。
休職中に取り戻した「自分」とのつながり
休職に入ってから数日、僕は何もできず、ただぼーっとして過ごしました。
でも次第に、本を読んだり、自分の感情を書き出したりする中で、自分が本当に大切にしたい価値観や生き方に気づくことができたんです。
- 好きなことを学び直した(SEO、ブログなど)
- 自分と向き合い、「やりたい」を取り戻した
- 休むことで逆に行動力が回復した
実際に休職中、僕は「今後どう生きたいか」を真剣に考え、転職・副業・起業という選択肢を模索し始めました。
そしてこの体験を記事にまとめ、同じように苦しむ人の力になれたらと考え、発信を始めたんです(→ 僕の休職体験記はこちら)。
「仕事を休むなんて逃げ」そう思っていた僕が、今では胸を張って言えます。
「本気で生きるために、あの2か月が必要だった」と。
公務員の仕事が「つらい」と感じる理由とは?
公務員は安定していて楽だと言われることが多いですが、実際に現場で働くと、そのイメージとは大きく異なる現実があります。
業務の難しさ、人間関係のストレス、自分の性格とのミスマッチなど、さまざまな要因が「つらい」と感じさせる原因になっているのです。
ここでは、それぞれの要因を詳しく掘り下げ、どんな状況が「つらさ」につながるのかを明らかにしていきます。
業務内容の難しさとプレッシャー
公務員の業務は、単なる「ルーティンワーク」ではありません。日々変化する法令に対応し、正確性とスピードが求められる場面も多いのです。
- 複雑な制度や手続きの処理
- 毎日の書類業務や事務処理の正確性
- クレームや住民対応のストレス
- 一つのミスが大きな責任を伴う緊張感
このような業務に日々追われていれば、誰でも疲弊します。特に真面目な性格の人ほど、「完璧にこなさなければ」と自分を追い込みやすくなります。
ただし一部では、「公務員の仕事は安定して楽」と言われることもあります。しかし現場で働く僕としては、そのイメージは大きく違います。精神的にも身体的にもタフでなければ務まりません。
人間関係と職場風土のストレス
公務員の職場は閉鎖的で、独自の空気感があります。その中で生じる人間関係の摩擦は、仕事のやりづらさを何倍にも増幅させます。
- 上下関係が厳しく、相談しづらい
- 年功序列で意見が通りにくい
- 異動先での孤立や孤独感
- 同調圧力と保守的な空気
こうした要素が絡み合い、自分の意見を言えずにストレスが蓄積されていきます。特に新任や異動直後の職員には強いプレッシャーがかかるでしょう。
もちろん中には、風通しのよい部署や上司に恵まれるケースもあります。ただしそれはあくまで例外。多くの職場では、まだまだ「昭和的な空気」が残っているのが実情です。
仕事ができない自分をどう受け止めるか:考え方を見直す
仕事がうまくいかないと、自分を責めてしまうことがある。でも、それって本当に「できない自分」が悪いのだろうか?ここでは、自分の内面と向き合いながら、心を軽くする考え方の転換を紹介する。
完璧主義を手放して心を軽くする
「全部ちゃんとやらなきゃ」「ミスしちゃいけない」そんな思いに縛られていませんか?実はそれ、完璧主義が原因かもしれません。
- 新人や異動直後は「できないのが普通」
- 最初から完璧を目指す必要はない
- 小さな成長を積み重ねる方が大切
真面目な人ほど、自分の欠点ばかりに目が行きます。でも、人は誰でも最初は未熟です。僕自身も、10年以上前は注意されてばかりでした。それでも今では後輩を指導する立場になれています。
一方で「完璧を求めるからこそ成長する」という意見もあります。確かにそれも一理ありますが、そのプレッシャーで潰れてしまっては本末転倒です。まずは「8割できれば合格」と思って、少し肩の力を抜きましょう。
他人と比較しないという意識
同期はすでに慣れてる、自分だけが遅れている…そんなふうに思っていませんか?でも、それは危険な比較です。
- 他人の得意分野と自分の不得意分野を比べない
- 比べるなら「昨日の自分」
- 成長には個人差がある
他人と比べて落ち込む時間があるなら、自分のペースで前に進んだほうがよっぽど健全です。特に公務員は配置替えが多く、得意不得意のミスマッチが起こりやすい職業。今のあなたが苦しんでいるのは、あなたのせいではなく「環境が合っていない」だけかもしれません。
「比べることで自分の位置がわかる」という考え方もありますが、それはあくまで冷静に活用できる人の話です。今の自分を認めることから始める方が、ずっと前向きになれます。
少しの工夫で状況は変わる:具体的な対処法
「つらい」「できない」と感じたとき、少しだけ視点を変えることで状況がぐっと楽になることがあります。ここではすぐに実践できる対処法を紹介します。小さな一歩が、やがて大きな変化につながるのです。
メモを取り質問する習慣を持つ
分からないことをそのままにせず、素直に聞くことはとても大切です。
- わからないことはすぐに質問する
- 教わった内容は必ずメモに残す
- 後で見返して復習する習慣をつける
この行動をするだけで、ミスを減らし、理解度を上げることができます。僕も新人時代、聞いたことをメモして整理するだけで、翌週には同じ質問をしなくなりました。
一部では「自分で考える力が大事」と言われますが、何も知らない状態では考えようがありません。まずは素直に聞き、情報を蓄積することが成長の近道です。
タスク管理と業務の可視化
仕事ができないと感じる原因の一つに、「何をやればいいのか分からない」があります。タスクを見える化すれば、混乱もミスも防げます。
- やるべきことをすべてリスト化する
- 優先順位を明確にする
- 小さなタスクに分解して一つずつ片付ける
このように整理すると、仕事の全体像がつかめ、余裕を持って取り組めます。僕自身、ToDoリストを手帳に書くだけで、焦る気持ちがグッと減りました。
中には「管理なんて面倒」と思う人もいるでしょう。でも、仕事が見えない状態こそが最も非効率です。少しの手間で、気持ちも仕事も整うなら、やらない理由はありません。
自分に合わないと感じたら?環境を変える選択肢も
頑張ってもつらさが消えない。そんなときは、無理に今の環境にしがみつかず、「変える」という選択も考えてみましょう。ここでは異動や転職、専門家への相談といった選択肢を整理します。
病気になりそうなほどつらいときは、休職という選択肢もある
心や体が限界に近づいているとき、無理に働き続けるのは危険です。そんなときに「休む」という選択肢を持つことは、自分を守るための大切な行動です。
- 長時間労働や人間関係のストレスによる不眠・食欲不振
- 朝起きるのがつらい、涙が出る、無気力などの症状
- 医師の診断を受けて、正規の手続きを踏めば休職できる
僕自身も実際に2か月の休職を経験しました。当時は「甘えだ」と自分を責めていましたが、いま振り返ると、あの時間がなければ、今の僕はいなかったと断言できます。
休職中は、自分の内面と向き合い、本当に大切にしたい価値観や将来の方向性を見つめ直す時間になりました。その時の詳しい体験談は、こちらの記事にまとめています → 僕の休職体験記
「休むのが怖い」と感じるのは、責任感の強いあなたが頑張っている証拠です。でも、本当に頑張っているからこそ、今は一度立ち止まって、自分を守る選択をしてもいいのです。
人事異動の希望を出す
「この仕事、やっぱり向いていないかも…」と思ったとき、人事異動は大きな救いになります。
- 年度の意向調査を活用して異動を希望
- 適性や希望業務を明確に伝える
- 異動後の準備として、今の課題を整理しておく
異動を希望することは決して逃げではありません。むしろ自分に合った仕事に巡り会うための積極的な行動です。僕の知人にも、異動で「天職」に出会い、笑顔を取り戻した人がいます。
中には「異動してもまた同じかも」という不安を抱く方もいるかもしれません。でも、だからこそ異動前に自分の苦手や希望を明確にしておくことが重要です。行動すれば、未来は確実に変わります。
専門家に相談する・サポート制度の活用
一人で抱え込みすぎていませんか?公務員にはさまざまな相談窓口や支援制度があります。
- 職場のメンター制度や相談窓口の利用
- キャリアカウンセラー・メンタルヘルスカウンセラーへの相談
- 総務省や自治体が提供する支援制度の活用
困っているときに誰かに相談することは、決して弱さではありません。僕自身も、メンタルが限界になったとき、産業医の一言で救われた経験があります。
「周囲に知られるのが怖い」と思う方もいるでしょう。でも大丈夫、専門窓口はプライバシーに配慮されています。抱え込まず、プロの力を借りてみてください。
公務員・教員特化のキャリア支援サービス「クジラボ」なら無料でキャリアの相談を受けることができます。
実際に僕が利用したときの様子をレビューしているので参考にされてください。

転職という選択肢とその準備
公務員という組織自体が、自分には合っていない。そう感じたら、転職も現実的な選択肢です。
- 転職サイトやエージェントに登録し、市場価値を把握
- キャリアの棚卸しをして、自分の強みを明確にする
- 民間でも活かせる「公務員スキル」は意外と多い
たとえば、論理的思考、調整力、事務処理能力などは、多くの業界で高く評価されます。実際に僕の後輩にも、民間で活躍している人が何人もいます。
自分の市場価値を知るには、まず自己分析を行うことが重要です。

「転職は不安」「後悔するかも」と感じるのも自然です。でも、準備段階で自分の未来を描いておくだけでも心が軽くなります。
転職活動=退職ではありません。視野を広げる一つの方法として、検討してみましょう。
まとめ:公務員という枠を越えて「自分らしい働き方」を見つけよう
「仕事ができない」「つらい」――その思いを抱えながら、公務員として働き続けるのは本当に苦しいことです。でも、その感情は決してあなた一人のものではありません。
この記事では、次のことをお伝えしました。
- 公務員が「つらさ」を感じるのは、業務内容や職場環境、人間関係など複数の要因が複雑に絡むから
- 完璧を求めず、自分のペースで成長を目指す考え方が心を軽くする
- 小さな行動改善やコミュニケーションで、状況は確実に良くなる
- どうしても合わないなら、異動や転職など「環境を変える」選択肢もある
僕も、公務員として働きながら、何度も「向いてないかも」と思ったことがあります。けれど、自分の特性を知り、考え方を変え、小さな改善を積み重ねることで、自分に合った働き方のヒントを見つけました。
今、この記事を読んでいるあなたも、大丈夫。焦らず、でも確実に、自分に合った道を選びましょう。必要であれば、専門家に相談するのも選択肢の一つです。
最後に――「あなたのキャリアは、あなた自身がつくるもの」。どうか、今日がその第一歩になりますように。小さな一歩から、未来は変わります!
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