公務員早期退職者インタビュー(2) |公務員時代は北海道庁、現在は株式投資で収益の柱を育てつつ地域活動で活躍|ゆたかなおなかさん

元公務員へのインタビュー、2人目は、ゆたかなおなかさんです。

ゆたかなおなかさんとは、YouTubeに投稿されている動画を見つけて僕から連絡をとったことがきっかけで知り合いました。

現在は、株式投資を収入の柱として育てつつ、地域活動など多忙な日々を過ごされています。

北海道庁を退職後に、YouTubeチャンネル、ブログを立ち上げて情報発信されています。

ゆたかなおなかさんのYouTube、ブログは下のリンクから見ることができます。

YouTubeはご本人が画面に向けて語りかけるシンプルな動画で、編集もほとんどされていないそうです。

穏やかな語り口調と優しいお人柄がそうさせるのか、聞き入ってしまいます。

ブログ☆ゆたかなおなか

それでは、インタビューの内容について一問一答形式でシェアします。

2022年10月23日 ゆたかなおなかさんへのインタビュー

公務員時代の仕事

北海道庁に27年間勤務。

H5~H13 農業関係(農協指導、農用地利活用等)

H14~R1 保健福祉関係(感染症・難病対策、事業所指導、少子化対策)

当時は、自分が意見を言う機会も少なく言っても変わらない状況で、巨大な歯車の一部になっているような感覚があった。

若いときには時間が無限にあるような感覚でいたが、年齢を重ねるにつれ、8時間毎日拘束されるのがもったいないと感じるようになった。

公務員時代の人間関係

人間関係は概ね良好だった。人事評価制度の影響で競争原理が働くようになり、20~30年前より雰囲気が悪くなったと感じる。

職場以外で、草野球チーム、アイヌ語勉強会、被災地、高齢過疎地等ボランティア等に参加

なぜ辞めたのか

やりたいことがたくさんあり、子どもたちが独立したため。

組織の歯車の一部としてあり続けることに限界を感じていた。

長く勤めるうちに、道民のためにさまざまなアイデアが浮かぶが、組織としてできることはわずかでしかなく、むしろ組織の外側からの方がアプローチしやすいと考えたことも大きな理由。

例えば、児童相談所での勤務経験があることから、今も里親会の諸活動に関わっている。

また、大きなきっかけは娘を病気で亡くしたこと。

自分の人生を生きたと言えるように退職を決意した。

辞める前に準備したこと

これといってない。退職後の生活をぼんやりとイメージしていただけ

誰であれ、自分らしく元気にしていれば、同志がいるし、お金の面でも意外となんとかなるものだと、そんな風に感じている。

再現性の高いやり方ではないかもしれないが、公務員を早期退職することを過度に恐れなくてもいいのではないかと、そんな風にも思っている。

退職金はどれぐらいもらえたのか(答えられる範囲で)

ちょうど2千万円ぐらい(勤続25年を超えて、年齢が50才だったため早期退職で退職金に加算があった)

辞めた後の生活

地域の諸活動に参加(野球独立リーグの運営、アイヌ語勉強会主宰、SL保存会等)

株式投資

単発の仕事(福祉事業所スタッフ、送迎、除雪等)

個人的自由活動(オフロードバイク、草野球、将棋、庭いじり、山菜採り等

辞めた後の仕事

色々。主に地域に根差した活動。その時による。特に定めてはいない。

辞めた後の収入

やりたいことに挑戦することを優先しており、現在の収入は安定的ではない。

まだ十分ではないが、株式投資等で資産が増えつつある。

辞めて良かったこと

公務員時代に無理をしていたので、なんと言っても心身の健康を取り戻しつつあること。

何事にも囚われず、先送りせず自由に挑戦することにより、人生が動き出した実感がある。

何もかもが良い。良いことしか思い浮かばない。

辞めて後悔したこと

後悔したことは一度もなく、これからもない

これから辞める人へのアドバイス

人生の時間は有限。

やりたいことがあるなら、先送りせずすぐに挑戦すべきと思っている。

その他伝えたいこと

興味関心があれば、勉強したくなる。

勉強するだけでなく、少しずつでも実践することにより、自分の居場所が変わり、自分を取り囲む人やモノ、視界も変わっていく。

今までありえないと思っていたことが現実に存在していることに気づき、ワクワクする。

この世界は可能性に満ち溢れ、無限に広がっている。もっともっと知らない世界を、自分の足で歩いてみたい。

※その他

私自身、情報発信が得意ではないかもしれないと思い始めている。共通の思いを持つ方々と協力し合うことによってよりよい未来が切り拓くことができたらとも思っている。

ゆたかなおなかさんへのインタビュー感想

ゆたかなおなかさんは、25年もの間、北海道庁で勤務されていました。

公務員は勤続期間が長くなるほど潰しが効かないと考える人が多く、辞めにくくなると思います。

そんな中、早期退職に踏み切った背景や人生100年時代の考え方には、僕も共感しました。

インタビューをしながら特に印象に残ったお話を2つ挙げたいと思います。

お子さん、お年寄りの話から時間が有限であることを再認識

退職前にお子さんを亡くされたことで、生き方を見つめ直し、退職を決意したお話を伺い、改めて自分の納得する人生を生きることの大切さを考えました。

また、最近お年寄りの送迎をされていた時期があったそうで、次のような話を伺いました。

お年寄りはほとんどの人が自分のことを話したがる。その理由は若いときからずっと自分のやりたいことがやれず、言いたいことも言えなかったからじゃないか。自分の存在意義や人生を誰かに認めてほしいという思いがあるのでは。

僕は、30代半ばで目の病気になり、失明のリスクを抱えています。

病気が判明したときに、自分の体もいつまでも同じように動くわけじゃないと気づきました。

そのときから、徐々に自分のやりたいことに心と体を使っていけるように準備を始めています。

今回のインタビューで時間は有限なので、少しでも早く後悔のない人生にしたいと改めて思いました。

投資の大切さ

ゆたかなおなかさんは、退職金の一部を投資に回して運用されています。

僕もiDeCoでインデックス投資を行っているのですが、改めて投資の重要性を感じました。

円安や物価上昇など、今後の情勢を考えても貯金だけでは資産が目減りしていく時代です。

また、日本経済自体の将来性、年金問題、平均寿命の延伸を考えると、お金に働いてもらう発想がないと今後、ハードな気がします。

僕は基本的にほったらかし投資ですが、ゆたかなおなかさんは、自分で銘柄を選んでいるとのこと。

今のところ、運用はうまくいっているそうですが、あまり勝つことにこだわっていないそうです。

その理由は、情報が集まり経済の流れなど色々なことがわかるようになることにもメリットを感じているからです。

ほったらかし投資には、余計な時間を使わずに本業や自分のやりたいことに集中できるというメリットがありますが、再現性がなく、あまり投資の知識は身につかないんですよね。

今は忙しく余裕がないのですが、資金と時間に余裕が生まれれば自分で銘柄を購入してみたいと思います。

このブログでは、公務員を早期退職した方にインタビューを行い記事にしています。

他の方の経験を読みたい方はこちらの記事からどうぞ。

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