公務員早期退職者インタビュー(7)|22年間の消防士としてのキャリアを活かしてコーチ・研修講師として起業|平貞隆史さん

こんにちは、まひろんです。

今回は、22年間の消防士生活に区切りをつけ、45歳で早期退職制度を利用して公務員を卒業した平貞さんにお話を伺いました。

消防といえば、命に関わる現場、24時間体制、体育会系。

それだけでも想像のつかない大変さがありますが、実際の苦労はその何倍も深かったそうです。

さらに、平貞さんの場合は 仕事のストレスが家庭生活にも影響し、人生を揺るがすほどの経験 をされています。

しかし、そんな状況下でも退職前から着実に準備を進められました。心理学を学び、自らの生活で実践。

さらにカウンセリングを受けることで心理的に回復し、自らもカウンセリングやコーチングを習得されました。

その後、コーチングの国際プロ資格を取得し、研修講師・コーチとして独立。

今年2026年には一般社団法人の設立も予定されており、まさに「第二の人生」を切り拓いています。

まさに「第二の人生」を切り拓いています。

インタビューでは、
「辞めたいけど不安で動けない」
「家庭と仕事、どちらも苦しい」
「人間関係に疲れた」

という辛い状況にある人に、ヒントになるようなお話がたくさんありました。

平貞さんの情報はこちらにまとめています。

平貞さんのプロフィールなど

プロフィール ※PDFで開きます

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Instagram、Facebookでも情報発信されているので、気になった方はフォローしておくと公務員を退職するという選択肢も身近に感じられると思いますよ。

コーチングのクライアント枠も残りわずかですが、まだあるとのことですので、ピンときた方は要チェックです。

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それでは、インタビューの内容について一問一答形式でシェアします。

目次

2025年11月16日 平貞隆史さんへのインタビュー

家族構成、年齢、大まかな経歴

現在は お母さまと二人暮らし

平貞さんは離婚歴があり、高校生と中学生の娘さんが2人います。

公務員時代の仕事

大学を卒業後、1年の就職浪人を経て、福岡市消防局に入庁

そこから22年間、消防士として働き続けました。

勤務内容は、消防隊、救助隊、救急隊、日勤(予防・指導・本部)、県庁派遣、消防団担当、火災調査、指揮隊などなど

と、まさに消防のあらゆる仕事を経験。

特に平貞さんにとっては内勤の仕事の方が、人間関係のむずかしさもあり精神的に負担が大きかったそうです。

そして 2023年3月末で退職

ちょうど退職から2年が経ち、現在は起業3年目とのこと。

公務員時代の人間関係

平貞さんが退職を決める大きな要因となったのが、人間関係 でした。

平貞さんは、

  • 嘘がつけない
  • まっすぐ
  • 正義感が強い
  • どんどん仕事を捌いていきたい

という性格。

一方で、上司の中には下記のようなタイプの人が多かったそうです。

  • 形式を重んじる
  • 細かいルールに厳しい
  • 昭和的な上下関係
  • 「言った通りにやれ」というタイプ

平貞さんは、自分を振り返ってこう語っていました。

「自分は思ったことを率直に伝えてしまうので、扱いやすい人間ではなかったと思うんですよね」

周囲との人間関係はあまり良好ではない状況だったそうです。

辞めた理由は?

平貞さんが退職を決意するまでには、仕事・家庭・健康、この3つが複雑に絡み合っていました。

退職を決めた背景には、仕事、家庭、健康の3つが少しずつ負荷を増し、最終的に「このままでは続けられない」と判断したそうです。

まず、職場では評価や組織文化との相性が合わず、努力が報われない状況が長く続きました。

消防の仕事自体は嫌いではなかったものの、自分の性格や価値観とは噛み合わない場面が増えていったそうです。

その影響は家庭にも及び、心の余裕を失った状態で日々を過ごす中で、家族との関係も不安定になっていきました。

やがて夫婦としての関係を見直す必要が出てくるほど、生活のバランスが崩れていった時期もあったといいます。

さらに、お父様の急逝が重なり、「いつかではなく、今どう生きるか」を考える大きなきっかけになりました。

自分の心身の状態を見つめ直すと、長く同じ働き方を続けるのは難しいと感じたと話してくれました。

その後は心理学や自己理解を深めながら、少しずつ外の世界にも目を向けるようになります。

学んだことを人に伝えると喜ばれ、相談を受ける機会も増えたことで、自分が役に立てる場所は他にもあると気づけたそうです。

こうした積み重ねの結果として、「環境を変えたほうが良い」と判断し、退職を決意されました。

辞める前に準備したこと、お金の問題をどうしたか(退職金、貯金、収入(答えられる範囲で))

平貞さんは感情だけで辞めたわけではありません。

むしろ、かなり堅実に準備をしています。

① お金の勉強を徹底的にした

退職前の数年間、YouTubeのリベ大(お金の大学)やFIRE(経済的自立と早期退職)関連本を読みながら、お金の知識を徹底的に学び直したそうです。

  • 固定費の見直しや家計管理
  • 投資、資産運用
  • マーケティングの知識やスキル等

② 固定費を思い切って削減

  • 実家へ戻る
  • 車を手放す
  • 格安スマホにする
  • 家賃・光熱費を最小化する

これだけで、退職後の精神的な安心感が全然違ったそうです。

③ 退職金と貯金で数年は暮らせる状態を作っていた

平貞さんは以前から資産運用もコツコツ行い、退職金とあわせてある程度蓄えがある状態で仕事を辞めました。

また、いざとなれば、アルバイトしながらやっていけるとも考えていたそうです。

④ スキルの準備

さらには、辞める前から少しずつ

  • コーチング
  • カウンセリング
  • 心理学

を学び、自分の経験を活かして人を支える仕事につなげる準備をしていたとのこと。

辞めた後の仕事、人間関係、生活

自由を求めて起業したあと、どんな変化があったのかを伺いました。

① 退職後のキャリアはコーチングと研修講師からスタート

退職後にまず取り組んだのは、知人へのコーチングや小規模な相談対応でした。

最初はクライアントも少なく、すぐに生活が状況ではありませんでしたが、大きな転機となったのは、研修会社に登録したこと。

チームビルディング、心理的安全性、ハラスメント防止、コーチング、安全対策、防災教育など、幅広いテーマの研修を担当できるようになり、活動の幅が一気に拡大。

特に、ある企業で実施した2時間半の研修が高評価を受け、そこから紹介が続き、依頼が増えていったそうです。

収入は波があるものの、努力や工夫がそのまま成果に繋がる環境にやりがいを感じているそうです。

② ストレスのない働き方で、生活の質が大きく向上

公務員を辞めて大きく変わったのは自由度。

  • 合わない上司や同僚との摩擦がない
  • 無意味な会議に参加しなくていい
  • 評価に振り回されない
  • 必要なときに休める

こうした環境の変化により、精神的負担が大きく減ったと言います。

また、「研修の準備」「人に会う」「本を読む」といった日常の行動がそのまま仕事につながり、「何のためにやっているのか」が明確になったと仰っていました。

③ 新しい人間関係が広がり、世界が大きく変わった

退職後は人付き合いも大きく変化。

  • コーチ仲間
  • 経営者コミュニティ
  • 研修講師グループ

など、公務員時代には出会えなかった人たちとのつながりが増え、刺激的で視野が広がる環境に身を置くようになったそうです。

辞めて良かったこと

① 心身の状態が良くなった

退職後は、精神的な負担が大きく減ったそうです。

プレッシャーや緊張感が抜け、気持ちがかなりラクになったと話していました。

表情や体調も周囲から「良くなった」と言われることが増えたそうです。

② 人間関係のストレスがなくなった

今の働き方では、合わない相手と無理に関わる必要がありません。

研修講師やコーチングの仕事の中で出会う人は前向きな方が多く、人間関係のストレスがほとんどなくなったと話していました。

③ 自分のスキルアップが実感できる

研修の質、伝え方、コーチング、企画など、新しい仕事に取り組む中で成長を感じる場面が増えているそうです。

努力した部分が成果につながる感覚があり、「できることが増えている」という手応えがあると話していました。

辞めて後悔したこと

平貞さんには後悔という気持ちはないようですが、退職には良い面だけでなく悪い面も両面あるとお話していただいたので、悪い面も紹介します。

① 収入の安定はなくなった

インタビューでは、公務員時代について「収入も安定」「黙っていても給料が入ってくる」という対比の話がありました。

退職後は、営業・集客・準備・実践をすべて自分で行う必要があり、仕事量も収入も波があるため、その点は公務員時代との大きな違いとして語られていました。

② すべて自分で動く必要がある

公務員時代とは異なり、研修の仕事づくり、営業、資料づくり、スケジュール管理など、あらゆる業務を自分でこなさなければならない現実があります。

「全部自分でやらないといけない」「大変ですよ」と話されており、この負荷は平貞さんが退職後に直面したポイントです。

③ 組織の守られている感覚はなくなった

公務員のときのような、制度や組織に守られている環境はもうありません。

完全に個人の力で立つ必要があるため、その意味で「楽ではない世界」に来たという実感があると話されていました。

これから辞める人へのアドバイス

① 固定費を下げて「焦らない生活基盤」をつくる

平貞さんが最初に強調したのは、とにかく生活コストを下げること でした。

退職後すぐに実家へ戻り、車を手放し、支出を大きく削減したそうです。

「固定費を下げることは本当に大事。生活が軽くなるだけで、心の余裕が全然違う」

退職後の不安を最小限にするために、まず生きるための土台を作っておくことの重要性を語っていました。

② 数年は生活できる貯蓄を持っておく

退職金・貯金・資産運用を組み合わせ、「数年は大丈夫」と思えるだけの蓄えを準備してから辞めています。

さらに、

「最悪、少しバイトすればなんとかなる」
「困ったら実家を頼れる」

といった複数の逃げ道を作っておいたことも大きかったとのことです。

精神的な安心感がまったく違ったそうです。

③ お金の勉強と辞める前の準備は必須

退職前から両学長のリベシティなどをきっかけに、お金や資産運用の勉強を本格的に始めていました。

「お金の知識がなければ、不安しか残らない」

と語っており、固定費管理、資産運用、生活設計は必須だとしています。

さらに、

「私は慎重派なので、準備してから辞めた」

と話していた通り、辞めたあとにどう生きるかを事前に考え、必要な学びや人間関係づくりも少しずつ進めていたそうです。

その他伝えたいこと

① 自分の状態をきちんと見てほしい

平貞さん自身、退職前は精神的にも身体的にもかなり負担がかかっていた時期がありました。

その経験から、心や体が限界に近い状態を放置しないことが大事だと話していました。

② 辞めることも続けることも人それぞれ

公務員の仕事には良い部分も多く、「続ける選択が合う人もいる」 と話されていました。

辞めたことを後悔しているわけではありませんが、「どちらが正しい、という話ではない」というニュアンスで語られていました。

③ 誰かに相談することで視野が広がる

心理の学びやカウンセリングに助けられた経験があり、一人で抱え込まないことの大切さ を話していました。

公務員の世界は閉じやすく、外の人と話すことで状況の見え方が変わったという実感があったそうです。

平貞さんありがとうございます。
興味のある方は

平貞さんへのインタビュー感想

平貞さんは、22年間の消防士生活の中で、人間関係や組織文化との不適合に苦しんだ時期を経験されました。

組織で働くということは、人生の大半を職場で過ごすことを意味します。

もし価値観の合わない環境に身を置き続けるなら、心身への負担は計り知れません。

しかし平貞さんは、その苦しみを単なる過去の出来事で終わらせず、自分や他者の成長につなげようという前向きな姿勢を持っておられました。

インタビューを通じて、特に印象深かったポイントを2つ共有します。

自分の価値観に正直に生きる

退職後すぐに起業された平貞さんに、転職という選択肢はなかったのか尋ねたところ、「全く考えたことがなかった」と即答されました。

僕は起業への思いがありながら、収入面を考慮して転職という選択肢も検討しているので、全くないというのは意外でした。

しかしながら、インタビューを通じて平貞さんが最も大切にしている価値観に触れることができました。

それは「自由」です。

それを実現するために、組織に属するという選択肢は最初から眼中になかった。

これは、組織の中で不自由さを痛感したからこそ、自分が本当に求めているものが明確になったということだと思います。

今、職場で悩んでいる方も、その苦しみの中にこそ、自分にとっての幸せを見つけるヒントが隠れているのかもしれません。

同じ苦しみを抱える人の力になりたい

平貞さんは在職中から、心理学やコーチングを学び始めていました。

これは単なる自己啓発ではなく、自分自身を見つめ直すこと、そして同じような悩みを持つ人を支援するための準備でした。

長年にわたる職場や家庭での葛藤を、ただの辛い記憶で終わらせるのではなく、人と共有し、寄り添い、支えていく力に変えようと決意されたのです。

もし今、同じような悩みを抱えている方がいらっしゃれば、ぜひ平貞さんのホームページをチェックしてみてください。

▼平貞さんのホームページ▼

| Fire Coaching Academy

終わりに

元消防士の方への初のインタビュー、いかがでしたでしょうか。

平貞さんのように、組織の人間関係や風土が合わずに苦しんでいる公務員は少なくないと思います。

特に印象的だったのは、「留まることも起業することも、どちらが正しいということではない」という言葉です。

すべては、その人の価値観と人生の選択次第。どんな人生を送りたいのか。

どちらの道にも、良い面と悪い面が存在します。

私自身、公務員の仕事に対して複雑な思いを抱えていますが、その感情だけで辞めることはせず、数年かけて自己分析を行い、Webライティングやマーケティングのスキルを身につけてきました。

最近ではコーチング資格も取得し、自分のやりたいことと適性の交差点が少しずつ見えてきています。

まだ時間はかかりますが、絶対にあきらめない。それだけは決めています。

今後も応援していただけると嬉しいです。

現状を変えたいならまずは自己分析から

もし、今の仕事に不満があり将来に不安があるなら、自己分析から始めてみませんか?

自分の強みや弱点を把握しておくことで、転職を目指すにしても、現職を続けていくにしても方向性が明確になります。

別記事で無料でできる自己分析ツールを3つ紹介しているのでぜひ参考にされてください。

また、公務員・教員に特化したキャリア支援サービスの無料相談もおすすめです。

僕も実際受けてみたのでレビュー記事を書きました。

こちらも今後のキャリアについて考える上でぜひ参考にされてください。

辞めたい方も今の場所でもう一度がんばりたい方にもおすすめします。

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